「腐ログ。」と「萌えプレ」が勝手にお送りする、2006年度ベストボーイズラブアワード。ベスト作品決定しました!
はじめての方はこちらから>「腐ログ。&萌えプレ BLアワード2006」企画のご案内
結果を見る方はこちらから>「腐ログ。&萌えプレ BLアワード2006」結果発表

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腐ログ。&萌えプレ ボーイズラブアワード2006、コミック部門の結果発表です。

コミック部門は、以下のメンバーとノミネート投票による順位採点方式で決定しました。ノミネート作品はこちらの5作品です。

アッキー:腐ログ。
サヤカ:萌えプレ
aya-meさん:ゲイ&腐男子のBL読書ブログ
アラスカさん:三十路のBL読書日記
だんげさん:酔拳の王 だんげの方
レリさん:余白から

  投票 アッキー サヤカ aya-me アラスカ だんげ レリ 合計
窮鼠はチーズ
の夢を見る
5 5 5 5 5 1 4 30
恋する暴君 4 4 4 4 4 5 3 28
願い叶えたまえ
1 3 3 3 3 3 5 21
夢を見るヒマもない 2 2 2 2 2 4 2 18
純情ロマンチカ 3 1 1 1 1 2 1 8
※1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点で採点しています。
※ゲスト様五十音順・敬称略。名前クリックで選評に飛びます。


以上の結果より、腐ログ。&萌えプレ ボーイズラブアワード2006 コミック部門のベストボーイズラブは、



水城せとな先生の「窮鼠はチーズの夢を見る」です!
素晴らしい作品を、有難うございました!
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腐ログ。&萌えプレ ボーイズラブアワード2006、ノベル部門の結果発表です。

ノベル部門は、以下のメンバーとノミネート投票による順位採点方式で決定しました。ノミネート作品はこちらの5作品です。

アッキー:腐ログ。
サヤカ:萌えプレ
アキミさん:ボーイズラブを読む!
aya-meさん:ゲイ&腐男子のBL読書ブログ
ヒトコさん:グラス・エイジ
レリさん:余白から

  投票 アッキー サヤカ アキミ aya-me ヒトコ レリ 合計
箱の中/檻の外 5 5 5 1 5 4 5 30
許可証をください! 4 3 4 3 3 5 4 26
エス
3 4 3 4 4 3 2 23
FLESH&BLOOD 2 2 2 5 2 2 3 18
高校教師、なんですが。 1 1 1 2 1 1 1 8
※1位5点、2位4点、3位3点、4位2点、5位1点で採点しています。
※ゲスト様五十音順・敬称略。名前クリックで選評に飛びます。


以上の結果より、腐ログ。&萌えプレ ボーイズラブアワード2006 ノベル部門のベストボーイズラブは、

 

木原音瀬先生の「箱の中」「檻の外」です!
素晴らしい作品を、有難うございました!
1位:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」
2位:高永ひなこ「恋する暴君」
3位:西田東「願い叶えたまえ」
4位:山田ユギ「夢を見るヒマもない」
5位:中村春菊「純情ロマンチカ」
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窮鼠~は明るく楽しい感じのBLとは違い、初出がいわゆるレディコミなだけあって、主人公が葛藤し、あがくしっかりとしたお話だと思います。重めな話だけに読んだ印象が深く残る作品でした。
恋する暴君は前リンク作を読んで居なかったのですが、そちらを先に読んでおくべきかなーと途中で思ったのですが、読んで無くても楽しめるテンポの良いツンデレ作品でしたw
願い叶えたまえ。西田東さんというお名前は実は何度となく拝見していましたが、何となくとっつき難い絵柄で(爆)ごつい感じの絵なので手に取るのを躊躇しておりました。しかし読んでみると絵柄は気にならず、暗めのお話でしたが引き込まれました。
ユギさんは好きなのです。好きなのですが、ほかにも面白い話があるし・・・という他の方の意見に同意。このお話も好きなんだけど・・・というところです。
ロマンチカはお話が主人公ごとに色々あって、面白いんだけどそれが逆に好きな話とその他にわかれてしまいます。安定した人気があるシリーズだしなぁとここであえて下げてみました。
1位:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」
2位:高永ひなこ「恋する暴君」
3位:西田東「願い叶えたまえ」
4位:山田ユギ「夢を見るヒマもない」
5位:中村春菊「純情ロマンチカ」
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2006年は「窮鼠はチーズの夢を見る」がダントツで脳内ベストボーイズラブでした。「BLはファンタジーだけど、あまりにもファンタジーが過ぎると萎える」…そんな微妙な乙女心のど真ん中を打ち抜かれたような気がします。BL的なご都合主義(登場人物全員ホモとか)を極力おさえ、同姓を愛することの葛藤を真正面から捉えた本作品は、ボーイズラブというより創成期のJUNEに近いのではないでしょうか。今後、今ヶ瀬が受になったりしたら鼻水出して喜びます。
「恋する暴君」は、BL的お約束をふんだんに取り入れ、コメディ要素も多く、まさに「窮鼠~」とは対極にある作品ではないかと。一言で表すなら「これぞ現代のボーイズラブ!」。ただ、暴君3巻では「あ、そうだコレ、スピンオフ作品だった」と我に返ってしまい、それが窮鼠と暴君が雌雄を決した決定打となりました。「暴君」単体で読むと、磯貝さんがホモじゃないのが不思議でならない。
「願い叶えたまえ」は、西田先生のあとがきが好きでたまらないです。深見さんと宗一さんとどっちが「史上最も手ごわい受」だろう。
山田ユギ先生作品は毎回、ハズレなく面白いので、どうしても「ユギ先生の漫画である」「これは面白い漫画である」というフィルターをかけて読んでしまいます。順位をつけるのは難しかったです。作家点をさっぴいて冷静に考えて、ユギ先生ならアレやソレの方が好きだな…という感じでこの位置になりました。
「純情ロマンチカ」は読んでいてすごく安定した心地よさを感じます。ただ、安定しているだけに、「2006年度」かと言われるとそうでもないような。
1位:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」
2位:高永ひなこ「恋する暴君」
3位:西田東「願い叶えたまえ」
4位:山田ユギ「夢を見るヒマもない」
5位:中村春菊「純情ロマンチカ」
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全て甲乙つけ難かったので、「恋は盲目」度で選びました。「窮鼠」は、最悪の優柔不断男に対してゲイだし望みも無いけど気持ちを止められない、受けのリアリティな恋心に脱帽でした。「暴君」は、コメディテイストの中にある攻めのゲイとしての切なさ、そして受けのキャラに惹かれました。「願い叶えたまえ」はこの中では異色の出来ですが、暗いストーリーの中で衝突を繰り返してもへこたれない受けの強さにより3位かと。4位~5位は、さすが人気のユギさんにロマンチカということで安定感があり、どちらも楽しめました。単に盲目度の切羽詰まり具合だとこの位置になっただけです。(…幸せと言うことか?)
1位:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」
2位:高永ひなこ「恋する暴君」
3位:西田東「願い叶えたまえ」
4位:山田ユギ「夢を見るヒマもない」
5位:中村春菊「純情ロマンチカ」
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このような晴れがましい場に呼んで頂き、恐縮半面、どうにも場違い感をいなめませんが、枯れ木も山のなんとやらで参加させて頂きました。キャラ萌えといった個人的嗜好は押さえ、あくまで内容を重視したつもりです。5作品全てノミネートが当然のものばかりで、どれが上位に来てもさほど違和感はありません。西田東と中村春菊あたりで選者の好みが割れるかな~と、密かに予想して楽しんでいます。

『窮鼠はチーズの夢を見る』は一般レディコミ雑誌に連載された作品です。男女のカラミを読むために金を払った読者を、男同士のカラミ話で引き込ませたクオリティの高さを買いました。しかも「朝チュンなしで最後まで」+「修羅場ありの愛憎劇」という真っ向勝負です。また、したたかな今ヶ瀬(受)は、女性に描けば嫌味なキャラになりがちなのに、男性に変えただけで一途な健気さを感じさせるというBLマジックを非常に上手く生かしていると思います。

『恋する暴君』はBLで重要な、気持ちよく読める!という点でポイントを稼ぎました。面白い、軽快なテンポ、読後感が良い、受けキャラが斬新、画力があるetc・・・、カードがきっ
ちり揃っています。

『願い叶えたまえ』は最後まで気の抜けない、胃が痛むようなストーリー展開を見せてくれました。暗い話に挟んだ間の抜けたギャグもいい味を出しています。

『夢を見るヒマもない』は、ハズレの無い事で定評のあるユギさんが、今回も無難にまとめあげた感じです。ただ、これ以上の上位に食い込むには、もう少しインパクトが欲しかったかなと思います。

『純情ロマンチカ』は商業的に、この中で一番成功したBLでしょう。連載が続くとどうしてもスタートダッシュの勢いが鈍ってしまう為に今年は他の作品に譲りました。まだ完結していないので、今後の展開に期待したいです。
1位:高永ひなこ「恋する暴君」
2位:山田ユギ「夢を見るヒマもない」
3位:西田東「願い叶えたまえ」
4位:中村春菊「純情ロマンチカ」
5位:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」
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ノミネート作なのでどれも高いレベルでまとまっていて、順位をつけるのが難しいです。

まず1位から
絵柄・ストーリー展開・キャラ・濡れ場と、どれも高いレベルで、さらに俺様ノンケ受けウマーということで、暴君です。このレベルでまとまってるんだから人気あるだろうなあーと想いながら読みました。ツボったのは先輩のツンデレぶりと、最初可愛い君だと思われたエンゼル君のS豹変っぷりがたまらなかったです。

2位 夢を見る暇もない
読み終わったあと、もうちょっと読みたいな感がでた。重点を押さえて、うまくまとまっているんだけど、綺麗にまとめすぎてて、予定調和な感じがしちゃって残念でした。高校編一巻、職場編一巻の全後編で読めたらうれしかったかも。高校編先輩の鬼畜っぷりがイイです。

3位 願いかなえたまえ
昨年末萌えプレさんと飲んだときに、「今の流行はやくざとアラブです」といわれくらっときたんですが、そのやくざものがランクインするんですねー。受けが深見さんだったときは衝撃をうけましたが、後半に行けばいくほどテンションあがってってすげえってなりました。気になった部分は。祐介が何で惚れたのかの部分をもうちょっと細かく書いてて欲しかった。最初祐介=ノンケだと思っていたのでそこを乗り越えるのに苦労しました。あと時々入るギャグパート?の絵が気になって気になってw 普通の絵はすぐ慣れました。

4位 純情ロマンチカ
ロマンチカのほうが好きです。やんちゃ受けが・・とも話してたんですが、どうも元ノンケ受けS攻めが好きなようです。高いレベルでまとまってるなーという感じ。どうせなら本を別でまとめて欲しかったです。漫画としてこれはどうなんだろう? と思いながら読んでました。同じ話を両方の視点から見るという遊び(野球狂の詩vs.ドカベン)のようなこともできただろうになあ、、勿体無い。よくみると、「これ入ってないよね」ってのがちょっとだけ気になりました。

5位 窮鼠はチーズの夢を見る
大伴先輩が優柔不断でむかつくんですよ。なのにその気持ちが痛いほどわかるんですよw それが嫌で5位です。完全なる私怨です。待ちの状態で美味しい話が転がってくる大伴、そんで優柔不断さからひょいひょいそれにのっちゃう大伴。あー、、解る、そして逃れたーと思ったら「なんか繋がってるよね」と感じてた嫁さんとのすごい勢いでのすれ違い。すごい解る。でも痛い。嫌なくらいリアル。そこで自分を丸ごと愛してくれる男にながれるも、「フェラまでならOK」という判断、わかりすぎです。
大伴に焦点ばっか当ててきましたが、今ヶ瀬の動きも最初の脅迫んところ以外妙にリアルでうぼあ ともなりました。この話を一冊に詰めたのはものすげえええええ って感じで面白かったのですが、その妙なリアル加減に胸をえぐられたので5位となりました。

蛇足 自分のこと。
名前見ても誰それ?ってひとが多いかと思うので説明。酔拳の王 だんげの方というニュースサイトをやっている男です。BL姉がいたので、絶愛からこだか和麻 ・NYNY・JUNE・富士見とかダダ一・終わラブ・楔等、古典名作物は結構よんでます。普通の漫画は多数読んでいますが、BLだとここ8年は富士見の新刊とよしながふみ作品しか読んでません。昨年に萌えプレさんと飲んだことがきっかけで、毛色の変わったのが欲しいと思われたのか今回のBLアワードに呼ばれた模様です(よろこんで参加したんですがw)。八百乙女提唱や、マルコさんと一緒に緊急アンケート!いつからボーイズラブにめざめたのか等やってます。
1位:西田東「願い叶えたまえ」
2位:水城せとな「窮鼠はチーズの夢を見る」
3位:高永ひなこ「恋する暴君」
4位:山田ユギ「夢を見るヒマもない」
5位:中村春菊「純情ロマンチカ」
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普段、BLを読んでいても「面白かったー」「これは…ちょっとだけど、次読もう!」「わーこれは良いー満足ー」という上っ面な感想しか持ってないので、「面白かったー」ばかりを集めたようなノミネート作品には正直頭を抱えました……。ですので、ランキングの際に自分の中でのルール付けでズルをさせていただきました。1.シリーズものの作品は2006年度出版部分を中心に。2.その作品が作者の作品の中でどういうポジションであるか。…という視点二つを考慮に加えたつもりです。
いたたまれないほどの完成度からすると一番は「窮鼠はチーズの夢を見る」かな、とも思ったのですが、かつて描いていたからとはいえ、この作品はどこかBLから距離を置いた「外部からの視点」で成り立っている作品ではないかと思いました。それを個人的にちょっと残念に思ってしまったので、迷って「願い叶えたまえ」を推しました。「願い~」はちょっと駆け足すぎかな…と思うところもあるのですが、これが出せる今のBL漫画界と西田東の意欲作にありがとう!ということで…。
「夢を見るヒマもない」に関しては、ユギ作品の魅力が存分に出ている本は他にももっとあるんじゃないかと思ったので、ここに落ち着けました。暴君シリーズは個人的にも大好きなのですが、3巻は磯貝(脇キャラ)がいろいろ持っていき過ぎだー!と思った初読みの印象を大事にしたいと思います……。 ロマンチカも同様に個人的な2006年ルールを適用してみました。
1位:木原音瀬「箱の中」「檻の外」
2位:英田サキ「エス」シリーズ
3位:烏城あきら「許可証をください!」シリーズ
4位:松岡なつき「FLESH&BLOOD」
5位:菅野彰「高校教師、なんですが。」
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箱の中&檻の外は雑誌紙面企画のBL芥川賞でも取り上げられました。「耽美」や「JUNE」と言われていた時代の匂いがします。ただ作者の痛いと言われる重苦しい作風が好きか嫌いかに分かれるので、万人に勧めてこれ良かったよーと言われるかというと微妙な所・・・
エスはよく見かける極道×刑事というパターンですが、それなのに読むと面白くて引き込まれ。突込み所も確かにありますが、私は殆どそれも気になりませんでした。
認可証をください!は新ジャンル登場という感じで、未だかつて工場を舞台にしたBLがあったかしら?という感じで最初は珍しさが先立ちましたが、読むと明るく安心して読める感じの最近のBL。万人受けするタイプのお話だと思います。
FLESH&BLOODはBL界の●家の紋章、天は赤い●のほとり(爆)読んでいるとこの二つが思い浮かぶのは私だけでは無いはず!?タイムスリップするので現代モノではありませんが、背景の歴史もしっかりしているし読ませる部類の本だと思います。主人公らがめでたく合体するまでにはあと何冊かかるのでしょうか。
高校教師、なんですが。・・・監督の本は好きなんですが。好きなんですけど私もこれは置いて行かれました。主人公も流されてましたが私もどこかへ流されました。監督の毎日晴天シリーズは凄く好きなんですけど。
1位:木原音瀬「箱の中」「檻の外」
2位:烏城あきら「許可証をください!」シリーズ
3位:英田サキ「エス」シリーズ
4位:松岡なつき「FLESH&BLOOD」
5位:菅野彰「高校教師、なんですが。」
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これをBLに分類していいものか…とは思いましたが、こういう作品が出てくるからこそのBLだなと思いなおし「箱の中」「檻の外」が1位です。さすが木原先生、重い、痛い。喜多川の一途すぎる想いと行動が、2006年度作品の中では群を抜いて印象的でした。「箱の中」読了後に「檻の外」をネットで注文したところ、実に1ヶ月も待たされ、胃がじりじりと焼けつくような思いをさせられたことも含めて、忘れられない作品となりました。あそこまでの焦燥感を抱いたのは久しぶりです。
「許可証をください!」は、工場というあまりBLでは見かけない職場でのお話で、色々な人が、色々な立場で、色々考えながら生きているんだなぁと楽しく読ませて頂きました。烏城先生の作品はいつもながら知らない職業の世界を知ることが出来て嬉しいです。前原と阿久津のお互いに認め合った対等な関係が心地よく、ニッコニコしながら読めるBLでした。
読みながら、あれはどうなったの?これはアリか?なにそれ?と、疑問符がたくさん出てくるにもかかわらず、最終的に拳を握って「面白かった…!」と心底思った「エス」。これこそが英田先生の力技というやつなのでしょう。作品から漂うオーラのようなものがただごとではありませんでした。
「FLESH&BLOOD」は歴史ものの小説としてすごく楽しく読ませて頂いたのですが、何故かメインのジェフリー×海斗に萌えられず、この位置。そういえば私にはあまりヤンチャ受属性がありませんでした。
「高校教師、なんですが。」は途中から高速で置いていかれてしまい、じっくり萌えるヒマがなかった…というのが素直な感想です。はからずもノミネート作品投票と同じ順位になりました。
1位:松岡なつき「FLESH&BLOOD」
2位:英田サキ「エス」シリーズ
3位:烏城あきら「許可証をください!」シリーズ
4位:菅野彰「高校教師、なんですが。」
5位:木原音瀬「箱の中」「檻の外」
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私が面白いと思った順番です。
ボーイズラブアワード小説部門の上位5作は、ゲストにお誘い頂いた時点ですべて読了済みでした。
どの作品もそれぞれ持ち味があって、何を基準に順位をつけるのか非常に悩みました。
やっぱり「萌」かしら、とか、「強烈な印象」かしら、「キャラ立ち」かしら、とか。
しかし、萌も印象も文章力もエッチもその他の要素も、最終的にはすべて「面白かったかどうか」という判断を下す為の材料であると私は思います。
つまり、その作品を読む為に使った時間にいかほどの満足感を覚えたか、というのが判断基準です。 「FLESH&BLOOD」は1巻が出た時から追いかけているシリーズで、ボーイズラブ業界では極めて珍しいことに既刊8冊を数えてなお、カップルが最後まで至っていません。
それどころか、ようよう指突っ込むところまでいったのも7巻目。
そこに至るまでの6冊、よくぞここまで引っ張ったと感心せざるを得ません。
しかも8巻ではまた受攻が別れ別れになってしまい、もう最後まで出来るのは何冊先になるやら見当もつきません。
(ジェフリー頑張れ……)
しかし、です。エッチがなくても面白いのです。萌えるのです。
タイムトリップ・ファンタジーですが、その時代、国のディティールがしっかりしていて、
お話としてとても楽しめるのです。再読率もNO.1です。
なかなか新刊が出ないのが玉に瑕です。

「エス」は、極道×警官というカップリングの作品です。
こちらは4冊で潔くきっちり完結しております。
「残念だが俺のはベレッタじゃない。マグナムだ」
というオヤジ全開のギャグで私を爆笑させてくれた攻がステキでした。
色々突っ込みどころも満載なシリーズでしたが、それすら愛しいと言いますか。
とても楽しませてくれた作品でした。

「許可証をください!」は、とても健康的なワーキング・ボーイズラブです。
受攻両方、同じ工場で働いているのですが、立場が違う為、対立もしますし、もちろんそれ以上に協力もします。
本当に気持ちよく働いてくれますし、健康的にセックスしてくれます。
なぜか、彼らの濡れ場って健康的なんですよねー、シチュエーションにかかわらず。
攻の前原が本能に忠実に動いて、男同士の恋愛にほとんど後ろめたさを抱いていないからなのか……。
面白いし大好きなシリーズなんですが、個人的にはもうちょっとばかし艶というか、淫靡さというか、背徳感みたいな空気が欲しいのです、そういうシリーズじゃないのは百も承知なんですけれども。

「高校教師、なんですが。」は、優柔不断な高校教師がNOを言えずに人生丸投げし続けた結果、なんかえらいことになっちゃいました、という作品。
普通の高校教師が、何の因果か高校生男子と恋愛関係になり、極道の娘と結婚してしまい、結婚式場で娘より男を選んでしまったことでヤクザの怒りを買い、北海道まで逃亡する羽目になり、生活の為に犯罪に走りかけ……。
このノリは、なんというかちょっとついていけなかったです。
面白いのは面白かったけど、ジェットコースターに乗っかったら、ストッパーが外れて空中に投げ出されてしまいました。
という感じでしょうか。途中で振り落とされた感が強かったです。

「箱の中」「檻の外」は、ううーん……強烈な印象の作品です。
崇文という男を好きになって、死ぬまで彼を思い続けた喜多川という男の一生のお話。
でも私、この作品で一番好きなのって、喜多川が崇文を探す時に平凡なサラリーマンの小悪党に騙されてしまうという、BL要素の薄い話なのです。
印象は強い、文句なく強いのですが、作中で小さな女の子が特に意味もなく死んでしまったりと、後味悪いことこの上なくて、恐らく二度と再読はしないです。
胸一杯になる……というよりは胃にくるお話。
私には受け入れにくい作品でした。
1位:木原音瀬「箱の中」「檻の外」
2位:英田サキ「エス」シリーズ
3位:烏城あきら「許可証をください!」シリーズ
4位:松岡なつき「FLESH&BLOOD」
5位:菅野彰「高校教師、なんですが。」
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1位と2位で非常に悩みましたが、等身大に感じる人間たちの苦悩や恋に感動した「箱の中」「檻の外」を選びました。「エス」は映画のように完成された世界に大興奮でしたが、感情移入が難しく、このような結果になりました。「許可証」「FLESH&BLOOD」は、全く趣が異なりますが、共に綿密な描写がとても面白いです。しかし、まだ未完のために、1~2位には選べませんでした。3位と4位の順は、職業小説としての面白さを優先して、「許可証」を上に選びました。5位は…面白さの質で言えば「をかし」ではありましたが、他4点に比べると感動や興奮やらの要素で弱く、この位置です。
1位:烏城あきら「許可証をください!」シリーズ
2位:木原音瀬「箱の中」「檻の外」
3位:英田サキ「エス」シリーズ
4位:松岡なつき「FLESH&BLOOD」
5位:菅野彰「高校教師、なんですが。」
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昨年読んで心に残ったBL小説、どういう傾向だったのかを思い起こしてみると、自分的テーマは「人生意気に感ず」これだったのではないかという気がします。昔々の新卒社会人だった頃読んだ尾崎士郎の小説『人生劇場』で印象に残った言葉です。これを書くために調べたら、原典は唐詩選にある魏徴の「述懐」という漢詩の一節でした。岩波文庫では「人間、男と男の意気に感激するもの。結果として得られる功名のことなど、誰が問題にするものか」と現代語訳されています。何ですか、自分で思っていた以上にBL的テーマにぴったりでした(笑)

菅野彰「高校教師、なんですが。」
作家&表紙(イラスト山田ユギさん)買いだったのですが、これまで読んだ菅野さんの作品とは少し毛色が変わっていて、比較的能天気で流されやすい人物が主人公。その流されまくる主人公の高校教師良明が、いったいどこへ行き着くのか、中々眼が離せないテンポの良さだったんですが、途中からあの爆走っぷりに取残されてしまった感が・・・。菅野さんの作品では名作部門で1位になっている「毎日晴天!」が大好きで、あの物語の中でも時折繰り広げられるドタバタ爆走劇も好きなハズなんですが、ごめんなさい、この作品はちょっと付いて行くのがしんどかったです。という事で5位です。

松岡なつき「FLESH&BLOOD」
実はこの投票で上位に入ったので初めて読ませていただいた作品&作家でした。BL小説でタイムスリップ物とか欧風時代物って苦手かも、と思ったんですが、読んでみたら面白い! 皆さんに支持されるだけのことはあります。BL要素を別にしても、主人公海斗君の冒険成長物語として結構読ませる作品だと思いました。BL的には、ジェフリーと海斗のカップルって、気持ちは惹かれ合っているのに、その先に行き着くまでが長いですし(笑) 結ばれかけたと思ったら離れ離れですし・・・。と、中々気を持たせますが、海斗君の若さと健気さが良いです。恋愛とは違うけれど、ジェフリーとナイジェルの男同士の関係にも心惹かれます。主人公が可愛らし過ぎる感はありますが、それでも中々「人生意気に感ず」ることが出来る海の男の物語です。まだ続いているシリーズですので、今後の展開にも期待してます。

英田サキ「エス」
英田さんも昨年初めて読ませていただいた作家です。その初めてがこの作品でした。刑事とヤクザというBLではよくある取り合わせですが、諜報要員「エス」を使うという架空の捜査方法を設定の中心に持ってくる事で、刑事の椎葉とその「エス」であるヤクザの宗近のスリリングな関係を上手く描き出しています。この作品で、英田さんって読者を物語の中に引張りこむのが上手い方だなぁと思い、他の作品も色々読ませていただきました。ただ昨年発売になった完結編「残光」で、事件のカギを握る五堂に囚われてる椎葉の行動がやや不可解だったのと、結末が「夜に赦される」とかぶってしまった(立場が逆なんですが)印象で、ちょと残念でした。「FLESH&BLOOD」も面白かったのでちょっと悩みましたが、出来る男のはずなのに何処か危うい椎葉の大人の色気で海斗君を引離して、「エス」3位ということにさせていただきます。

木原音瀬「箱の中」「檻の外」
間違いなく上位に入ってくると予想していた作品でした。昨年BL小説界に最も衝撃を与えた作品といっても過言では無い気がします。私はこの作品で木原音瀬さんという作家を知ったのですが、この方の作品に出会ったことは、個人的に昨年のBLライフ最重大事件でした。そしてこの作品は、BL小説では初めて読んだ「添い遂げる」二人の物語でした。波乱に満ちた前半生の後に、二人して穏やかに年を重ねていく幸せを、喜多川とともにしみじみ味わえる作品でした。「人生意気に感ず」というよりは、辛い過去を背負っていても、心から求める人がいる限り「人生捨てたもんじゃない」と感じさせてくれます。

烏城あきら「許可証をください!」
「箱」「檻」は本当に良い作品だったのですが、1位にはあえてこの作品を押させていただきます。何より昨年発売の「君にもわかるISO」がシリーズの中で一番良かったと感じたのが、ポイント高いです。実は烏城さんも昨年初めて読んだ作家で、何作か読んだ後に代表作であるこのシリーズを読みハマりました。エントリーされた5作品に中で、最も普通の生活感がある作品で、親子関係や先輩後輩という周りの人間もよく描かれています。化学薬品工場というちょっと特殊な職場の様子が、やけにリアリティを持っていて、何より働く二人の前向きな姿勢が心地よいです。互いに負けず嫌いで、でも相手を必要とし思いやって、恋人同士であり同僚でありライバルでもある。前原と阿久っちゃんは、全力で働きながら、まさに「人生意気に感ず」という日々を送っているのが伝わってきます。読者である私も元気を貰いました。
1位:木原音瀬「箱の中」「檻の外」
2位:烏城あきら「許可証をください!」シリーズ
3位:松岡なつき「FLESH&BLOOD」
4位:英田サキ「エス」シリーズ
5位:菅野彰「高校教師、なんですが。」
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あまり「ボーイズラブ」という括りばかりにこだわっても意味は無いと思うのですが、自分がいつもBL小説で大事にしてしまうところは、どれだけ「ひとり」と「ひとり」を向き合わせていて、その関係性がこちらに響いてくるかどうか、というトコロです。今回はその点と、あと単純に小説としてどれがワクワク(でもハラハラでも)と、ページを捲らせる力があったろう?というのに重点を置いた……つもりでした。そして、人と人との関わり方の現実をデフォルメしたとも取れるかたちで切々と、強く、描いている「箱の中」「檻の外」、……恋人同士でありながら対等な職業人としての姿勢を忘れない許可証シリーズなど(この「ありえない」関係性が成り立って見えるのがすごい)、印象に残った順で並べました。…が、「FLESH&BLOOD」に関しては「ぼーいずらぶ…?」という趣がありながらも、純粋に「歴史小説のワクワク」も味わえてものすごいお得なんです!楽しいんです!ということで多少判断がぶれているかもしれません……。
ノミネート作品全体の話にはなりますが、図らずもBL作品の岐路でもある恋人同士になった二人のその先…を描いた作品が多いな、というのも興味深く眺めさせていただきました。
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